うちの「たんかん」の故郷は、台湾です。 
            「たんかん」は、ぽんかんとオレンジの自然交配種だといわれています。  
             今から30年ほど前、故稲嶺一郎氏が台湾から苗を持ち込んだのが 
              沖縄での「たんかん」栽培のはじまりです。 
             最近では、品種改良された「たんかん」が、 
              台湾から渡ってきた「たんかん」にとって替わっています。 
            しかし、うちでは稲嶺氏が広めた台湾生まれの「たんかん」を 
              頑固に守りつづけています。 
              なぜか。それは、うまいからです。 
             品種改良された「たんかん」は、たしかに外見は良いのです。 
              しかし、実は水っぽく、皮に実が張りついて、うまく食べることができません。 
              なにより「たんかん」の命ともいえる香りがありません。 
             台湾生まれの「たんかん」は、1個皮をむけば、 
              部屋中に馥郁(ふくいく)とした香りが広がります。 
              まずは、この香りを食べる。 
             つぎに、実を白皮ごと口に入れる。 
              オレンジより水分が少ないので、ひじょうに濃厚な果汁が口いっぱいに広がります。 
               甘い! 
              しかも甘いだけではなく、酸味と甘味のバランスがよく、こくのある味わいです。 
             うちが目指す「たんかん」は、かおりが良く、味にこくがあり、 
              後味がスッキリしている「たんかん」です。 
             実がぎっちり詰まっていて、普通のみかんとは全然違います。 
               うちが頑固に守ってきた本物の「たんかん」をぜひお試しください。 
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